家とはパワーある偉大な芸術品であればこそ、そこには舞台装置のような演出が当然あってしかるべきで、舞台の命は光であり、結局のところ照明のあり方なのである。こいつは映画でも、写真でも同じで、光をどう使うかがその作品を決定的に分かつ。だから住宅という人生最大のステージに、光線をどう取り入れるかというのが欧米人の最も人切にするところなのである。効果的な光とは何か、それを考えたとき、天井の蛍光灯というのはただ明るいだけで、そこにはなんの思想も見いだせない。
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室内にどの角度から光を入れたらインテリアがよく見えるのか、寛げる光の柔らかさはどの程度か、どの影がたっぷりと女性の美を引き出し、笑顔に輝きと色を添えるのか。陰影のない蛍光灯の下では、モナリザの微笑も、なんらミステリーを提供してくれないのである。そして照明器具そのもののデザインも、見逃せない。インテリアの重要なひとつとしてアメリカには形のいいライトが日本の半額以下で、わんさかそろっている。何の考えもなく照明というとすぐ天井の蛍光灯という発想は、そろそろ切り換えて、光を楽しむ、光を遊ぶことが演出効果を何倍にも上げ、人生を劇的に楽しませるのだと知るべきである。ここらで僕も。ヘンを置いてデスクのスタンドからベッドのサイドテーブルに載っているエミールーガレのランプに切り換えることにする。で、どうする?
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