近年、設備工事業界を取り巻く環境は、大きく変化しつつある。設備工事会社の収益性に影響を与える大きな変化は、(1)ゼネコンの経営環境悪化、(2)公共工事のコスト感度の高まり、(3)品質重視傾向の高まり、(4)設備の運用・保守人材の減少、(5)受注競争の激化、(6)協力会社・技能工の中期的減少、(7)部材価格の世界的な高騰、の七つである。総合建設会社の経営環境は近年、非常に厳しくなっている。このため、総合建設会社は下請に対して単価抑制の圧力を高めてきた。
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この結果、一九九九年を境に、総合建設会社に比べ設備工事会社の営業利益率は下回る傾向にあった。すなわち、買い手の交渉力が高まる傾向にあった。近年は、利益率が限界に達しつつある下請の設備工事会社が選別受注をはじめたため、売り手としての設備会社の交渉力が持ち味にしつつある。しかし、長期的に見て総合建設会社の経営環境が厳しいことを考えると、設備工事会社の交渉力が今後大幅に改善することは考えにくい。
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