「確かに、自然林ならば、まだ良質のクリの木もあるけど、それが、ちゃんと伐り出されてこないんだよね」悔しそうに、Oさんが続けた。「クリは、伐り出すにも堅くて、運ぶのにも重い。林業家にとっては手がかかりすぎる木だから、営林署なんか、ほとんどが運びやすい2メートル材に伐って運び出す。丸太っていうのは、通常は4メートル以上あるからこそ柱に使える。それが、2メートル材となると、商品価値はほとんど無くなっちゃうんだよね」昔は、柱として堂々と使われていたクリの木も、今では、寸足らずなものが多くなり、土台くらいにしか使われなくなってしまったとOさんは嘆く。
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しかも、堅くて加工が大変なので、ベテランの大工が減ってしまった最近では、土台としても使われなくなってきている。他のもっと加工しやすい手頃な木に、その地位を取って代わられているというのだ。
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