高気密・高断熱住宅にとって気密度は、住宅の耐久性にもかかわる重要なことですから、気密測定はかならず行なわれる必要があります。この気密度は、C値(すきま相当面積で表わす)といいます。高気密・高断熱住宅とうたいながら、気密性能が数値で表現されていないものは、実際に気密測定を行なっていないか、実績がないか、性能のバラツキが大きいので表示できないかのどれかです。過去の施工物件の気密性能の平均や標準偏差が明示されているメーカーなら安心できますが、気密性能にすぐれた住宅を造れる業者は、大手ハウスメーカーより、地場で昔から高気密・高断熱住宅を建ててきたマニアック社長がいる工務店などに多いのです。健康住宅、高気密・高断熱住宅といいながら、実際の物件で安定して気密を出しているメーカーは少なく、気密測定を行なわないものや、実際の施工物件の気密データを公表しないケースをよく見かけます。これらは、カタログ数値と実際の施工物件の気密性能が違うためです。大手ハウスメーカーの場合、実際に施工する下請け、孫受けの工務店が気密・断熱・換気といった知識や技能を持っていないため、実際の物件で性能を出すことがむずかしく、気密試験をしていないのが現実です。ちなみに、私の会社で施工した高気密・高断熱住宅で、全物件の平均気密度は、〇・六d/平方メートル以下です。そのうち、サッシの性能に起因するものが○・二〜〇・五d/平方メートル程度を占めていると考えられ、サッシの選定さえよければ、○・二d/平方メートルを切ることも珍しくはありません。
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