家相には、忌み嫌われる方角がある一方で、当然、運気のよい方角もあります。吉相もあるのです。したがって、家を建てるときは凶相を避けるだけでなく、積極的に吉相をめざすことが大切です。典型的な良相の家をご紹介しましょう。一五年ほど前に私が設計したYさんの家です。平面図を見て、誰でもすぐに気づくのは、妙な形に折れ曲がった玄関へのアプローチでしょう。このアプローチこそが良相の象徴です。当時、Y夫婦は五〇歳前後。
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子どもたちが独立し、夫婦二人きりの生活を始めようというときでした。二〇年住んだ家はかなり老朽化していて、すでに二度の増築をくり返していたので、老後のために思い切って建て替えることになりました。いずれ建て替えが必要になるのなら、ローンを借りられるうちに建て、安心して暮らしたいと考えたのです。Yさんのご主人は万事において用心深い方でした。安心して暮らすためには、地震への備えも十分にしておきたい。
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